
独学で英語を話せるようになりたいけど、
何から始めたらいいのかわからない…
今回はそんなお悩みを持つ方に、実際にほぼ独学で英語が話せるようになった私が、何から始めるべきか大きく4つのステップに分けてお伝えします。
この記事を読むと、「英語を話せるようになるには、まず何から始めるべきか」が明確になります。
感覚的なインプットから実践的なアウトプットまで、自然な流れで身につけていく4ステップを知ることで、遠回りせずに学習を進めるヒントが得られます。



勉強が苦手な人でも楽しく続けられる、
英語習得の「土台作り」のコツがつかめるでしょう!
まず最初に何をするべきか!?早速ステップ1から解説していきます。


- 上智大学外国語学部卒業
- TOEIC 810点取得
- 英語学習歴15年! 留学なし、ほぼ独学で習得
- 高校時代に本気を出し、3年間で英会話力を習得
- オーストラリア人の夫と日常的に英語で会話
- 観光客の多い飲食店で英語を使った接客経験あり
- 現役フィットネスインストラクター
将来はオーストラリアでの指導を目指しています!
ステップ1:英語の音に触れる習慣をつける


まず最初にやるべきことは、ズバリ、英語を聞く習慣をつけること。
よく「まず最初は文法から学び直すべし!」という意見を聞くかと思います。
ですが個人的には、文章の構造を理解する前に英語の音に慣れることが後に英会話力の飛躍につながると感じています。
この章では、その理由や具体的な方法をご紹介します。
なぜ英語は耳から慣れるのが先なのか|理由2つ
英語は、まず“耳”から慣れることが大事。
ここで強調しておきたいのは、「ただ聞き流すだけで英語が話せるようになる」といった安易な考えでは一切ないということです。
文法の学習ももちろん大切です。ただし、ネイティブが実際に使うナチュラルな英語の音を知らずに、「文法→発音練習」という具合で勉強するのは非効率…。
文法や単語の勉強よりも先に「音」をたくさん聞くことが、話せるようになるための大きな一歩になると思います。
理由は次の2つです。
- 英語の「自然な型」が、耳から無意識に身につくから
- 発音や文法の練習も、ネイティブの音を“お手本”にできるから
- 英語の「自然な型」が、耳から無意識に身につくから
英語は、日本語と語順やイントネーションがまったく違います。
まずたくさん聞いて、英語の“型”を染み込ませていくことで、文章をスムーズに組み立てやすくなるんです。
「染み込ませる」には真似して発音すると効果大!!
これは「目的語だから〜…」などと深く考えずに、こっちの音が自然だなという感覚が出てきます。 - 発音や文法の練習も、ネイティブの音を“お手本”にできるから
聞いたことがない音を、正しく真似するのってかなり難しい。
でも、先にネイティブの音をたくさん聞いていれば、「あ、こういう風に言うんだな」というお手本が頭の中にある状態になります。
発音練習でも、ただ文字を読んでいるだけじゃなくて「聞こえていた音を再現する」感覚で取り組めます。文法の勉強をしているときも、「この表現、聞いたことある!」と音と一緒にリンクする瞬間があるのも楽しいですよ。
逆に音を知らないままだと、文法や単語の暗記でもカタカナ読みになってしまって実際の会話でギャップが大きくなることも…。
文法の勉強や単語の暗記に入る前に、まずは英語の音をたくさん聞いて、耳から英語に触れる習慣を取り入れましょう。
これを先に始めることで、今後の学習がグッとスムーズになりますよ。
毎日の生活に英語を取り入れる工夫を
英語は「勉強しよう」と意気込むよりも、日常の中に“自然に”取り入れる方がずっと続けやすいです。
忙しい中で無理に時間を作ろうとすると続けにくい…。
すでにある生活習慣に紐づけることで、ストレスなく継続できますよ。



歯磨き中に英語でpodcastを聴いてみたり、
通勤中に海外ドラマの音声だけ聴いてみたりするのもいいね!
私も昔、息抜きで見る映画やドラマも、できるだけ全部英語にして「生活そのものを英語に変える」くらいの勢いでやってました!音楽も毎日全て英語で聴いて、歌詞カードを見ながら口ずさんでいました。
そうすると、英語を聞くことが“当たり前”になってくるんですよね。
わざわざ時間を作る必要もなくなるし、意外と長く続けられるものなんです。



あとはドラマを見ていると、
「かっこいい〜!こんな風に話せるようになりたい」
というモチベーションにもなるのでおすすめ!
理解できなくてOK!
英語を聞いても意味が分からなくても、気にせず“とにかく聞き続ける”ことが大切。
最初は聞き取れなくて当たり前なので全然大丈夫!
でも、学習を進めていくとと、あるとき急に「あ、今のわかった!」っていう瞬間が訪れます。
私も昔は、英語のドラマを見ても何を言ってるか全然わかりませんでした。
でも、それでも毎日勉強していたら、ちょっとずつ「このフレーズ、よく聞くぞ」ってなってきました。



文法やフレーズ集で習ったものが実際に使われると、
「こんな場面でこんな風に使うのか…!」と楽しくなりますよ
あくまでもステップ1は「音を聞く習慣を取り入れること」なので、聞き取れないからといって英語学習を諦めたり聞くのを後回しにしたりしなくて大丈夫
ステップ2:聴いた英語は真似して発音する


ステップ1で英語を聞く習慣を取り入れたら、字幕や文章をみながら真似して発音してみましょう。
使えそうな表現は発音しながら丸暗記していくのがおすすめ!
聞く習慣を取り入れたら真似するフェーズに移行するというよりは、ステップ1と並行して行います。
発音を真似する工程を最初に入れておくと、その後の英語学習がかなりスムーズに…!
この章では、コツと合わせてその理由もご紹介します。
カタカナ発音に頼るのはNG! 聞こえた通り真似する
注意したいのは、カタカナで発音を調べてカタカナで発音しようとしないこと。
理由は、カタカナは日本語の音に合わせてい流もので英語の音の長さ・強弱・イントネーションが再現できないから。
英語だと繋がって聞こえる音や、逆に音が消えているように感じることが多々あります。
最初からカタカナ英語で覚えてしまうと、後から直すのに時間と労力がかかります。
ネイティブの発音に耳と口で慣れておけば、本記事で紹介する最終ステップ「アウトプットの場」でも実践的な英語とのギャップに悩むことも減りますよ。



あとで発音矯正をする手間やお金も省けるのもいいね!
発音を真似するとリスニング力も上がる
「英語を聞き取れるようになりたい!」という気持ちは、多くの英語学習者が抱えているもの。
なぜなら英会話にリスニング力は必須だから!
一人語りではなく、相手とコミュニケーションするのですから、当然、相手の言ってることを理解した上で言葉のキャッチボールが生まれるわけです。
でも、ただ聞き流すだけでは、なかなかリスニング力は伸びません。
じつは英語を「真似すること」こそが、リスニング力アップの近道になる、と身を持って感じています。
英語の音を自分で発音できるようになると、不思議とその音が耳にも入りやすくなります。
逆に、うまく発音できない音は、聞き取るのも難しいく感じがち…。
その理由を考察し、簡潔にまとめたものを紹介します。
- 音の変化に気づけるようになるから
声に出して真似することで、省略やつながりなど英語特有の発音に自然と気づけるようになる - 聞こえる音が増えるから
自分で発音することで、「この音=この聞こえ方」と体で覚えられ、リスニング力がアップする - ネイティブのスピードに慣れるから
自然な話し方を真似しているうちに、英語のリズムや速さに慣れ、会話にもついていきやすくなる。



ただ聞いているだけではスルーしてしまうような音の変化や特徴にも、気付きやすくなります!



耳だけでなく口でも再現しようとすることで、音の細かな変化にも敏感になれるよね。
フレーズを真似する時は感情を込める
英語フレーズを感情と一緒に覚えることで、実際の会話で自然に口から出てくるようになります。
単語の意味を分解して覚えるのではなく、「どんな気持ちのときにこの言葉を使うのか」を一緒に感じ取ることが大切。
感情と結びつけることで、シチュエーションごとのリアルな使い方が身につき、単語暗記のように日本語で意味を一つ一つ覚える必要がありません。
こうして身につけたフレーズは、頭で考えるより先に、反射的に出てくるようになります。



言葉は「感情」と「場面」と一緒に覚えることで、
より深く定着しやすくなるよ!
たとえば “That’s enough.” は直訳では「十分です」でも、実際には「もうたくさん」「もういい」といった嫌気や怒りのニュアンスで使われることも多いです。
もし「十分=ポジティブな意味」とだけ理解していたら、こうした使い方に戸惑ってしまいます。
だからこそ、その言葉がどんな感情と共に発せられているのかまで、まるごと真似して覚えるのが効果的です。
ステップ3:基礎的な英語の知識をインプット(文法やフレーズ)


英語を聞き始めて真似するところまで取り入れたら、同時に文法やフレーズの基礎もおさらいしておきましょう。
ポイントは、ステップ1(聞く習慣を取り入れる)やステップ2(発音を真似する)を完璧にできるようになるまで待たないこと!
そして、ステップ3「文法やフレーズをアウトプットして基礎を固める」へ進んでもステップ1・2の英語を聞いて真似する習慣は続けることです。
特にステップ1の目的は、「ネイティブの英語を毎日聞く習慣をつけること」なので、完璧に聞き取れるようになってから次に進もうとすると、かえって遠回りになります。
聞くことを始めたら同時にすぐにステップ2とステップ3へ進んでください。
ここでは、知識をインプットする時のポイントを3つ紹介します。
難しい文法用語はいらない
難しい文法用語や、分厚い本は必要ありません。
必要なのは、中学英語レベルの文章や表現からしっかり理解して、スムーズに使えるようにすること。
実際、日常会話で使われる英語の文法のほとんどは、中学英語でカバーできます。
私自身、デイビッド・セインさんの本「英会話の9割は中学英語で通用する」を1冊買って、そこに出てくる表現を何度も声に出して練習していました。
※PRではありません
文法用語を覚える必要はありません。
(関係代名詞がどうとか、目的語がどうとか、「後置修飾」とは何か、など…)
私自身、文法用語や難しい規則を暗記しようとした経験はほとんどありません。
たくさん英語を聴いて真似してきたおかげで、日本語を話す時のように「この順番の方が自然だな」という感覚が備わり、文法のテストでも考えずにサクサク解くことができました。
文法に触れたら、ステップ1で触れているネイティブの実際の英語に注目してみましょう!
すでに勉強したようなシンプルな文章構造のはずです。
英語を話すにあたり、「この文章、こういう順番で言えばいいな」と感覚でわかるとスラスラ言葉が出てきて話すのが楽しくなります。
文法的な規則やルールをいちいち頭で考えずに済むので、瞬時に日本語解さずに話せるようになるわけです。
参考書は一冊を極めよう
つい色々な参考書に手を出したくなる気持ち、よくわかります。
私も昔はそうでした。
でも結局、一番効果があったのは、1冊をとことん使い倒すやり方。
文法書も、フレーズ集も、単語帳も、基本は1冊ずつで十分です。
特に文法書は内容はだいたい似ているので、あれこれ浮気するよりも、自分の1冊を決めて、それを何度も復習しながら実際に使ってみるほうが、知識がしっかり定着します。
しかも、「1周解いて終わり」にしないのが大切。
違う参考書に進むのではなく、まず間違えたものを解き直したり、覚えた知識を実際に使いに行ったりしましょう
声に出して覚えるのがカギ
文法の勉強って、ついノートに書いて覚えようとしてしまいがちですが、英語を“話せるようになる”ためには、書くだけじゃ足りません。
実際に口に出して、「自分のもの」として使えるようにしていくのがポイントです。
なぜなら実際に話す時には、スッと瞬時に組み立てられた文章を口に出すからです。
声に出すことで、文のリズムや語順、イントネーションまで一緒に体に染み込んでいきます。
例えば、
“I’m going to the store.”(私はお店に行くところです。)
という表現も、ただノートに書くだけでは、いざというときに口からスムーズに出てきません。
そして最初に英語の音を知らないと、どんな風に発音していいかわからずカタカナ読みになってしまいます。
何度も声に出して練習しておけば、使いたいときにサッと出てくるようになります。
”store”(お店)や”going”(go/行く)を違う言葉に置き換えれば使えるシーンが増えますよ!
例えば:
“I’m arriving at the station” (私は駅に着くところです。)



ちなみにここで使われる”〜ing”は「〜している」という現在進行形の他に、「もう直ぐ〜するところ」という意味があるよ!
ステップ4:実践的なアウトプットの場を作る


英会話は「使って初めて身につく」スキルです。
正直、このステップなしに英語を話せるようになりません
ここでは、学んだことを実際に使う=アウトプットする際のポイントをご紹介します。
完璧じゃなくても話してみる
間違えても全然大丈夫!まずは話してみることが大切です。
インプットだけで満足してしまうと、「わかったつもり」で止まってしまいがち。
読めるけど話せない…という状況に陥りやすくなります。
文法が7割~8割理解できている段階でも、実際に話してみることで、自分が何を理解していて何が足りないかが見えてきます。
「言いたいことが言えるけど、発音がうまく伝わらない」
「文章が口から出るのに時間がかかる」
など、アウトプットを通じて、自分の弱点が分かります。
その中で、発音やリスニングを改善したり、もっとスムーズに話せるようになったりと、トライ&エラーを繰り返すことで成長できます。
実践の場を作ることで、自然と「使える英語」が身につき、自信もついていきますよ。
アウトプットの場を作る
「どうやって話す機会を作るの?」と考えるかもしれませんが、実はアウトプットの場は自分で工夫次第でいくらでも作れます。
独り言を言って練習するのも一つの方法ですが、人と話す練習も同時に始めることを強くお勧めします!
やっぱり最終的な目標は、ネイティブとの会話ができるようになることですよね。
そのためには、独り言だけでなく、実際に相手と会話する練習が不可欠だからです。
国際交流や英会話カフェ、オンライン英会話など、積極的にその「場」に飛び込んでいきましょう。
一番効率がいいのはオンライン英会話
効率的に学びたいのであれば、オンライン英会話を活用するのがオススメ。
私自身、国際交流イベント、英会話カフェ、言語学習パートナアプリ、オンライン英会話など全て利用した経験があります。
経験から言うと、言語交換アプリや夜に開かれる国際交流では学習目的ではない人も多いです。
大抵は参加費もかかりますので、お金と時間を無駄にしたくないなら最初はオンライン英会話で練習してみると効率的だと感じました。
オンライン英会話は、相手がプロの講師であるため、発音や文法の指摘も的確で、練習の質が高くなります。
リアルな場では緊張感がある分、集中力も高まり、学習効果が上がります。
講師の方々は良いところを見つけて褒めて伸ばしてくれることが多く、モチベーションにつながるのもメリット




まとめ:4ステップを継続して、英語ペラペラを目指そう!


ここまでご紹介してきた4ステップ学習法。
もう一度、初心者の方が何から始めるべきかも含め、提示させていただきます。
- 英語の音に触れる習慣をつける
↑初心者の方はまず英語を聞くことを今から始めましょう!! - 聴いた英語は真似して発音する
- 基礎的な英語の知識をインプット(文法やフレーズ)
- 実践的なアウトプットの場を作る
一つひとつのステップはシンプルですが、ステップを完了して次に映るのではなく継続することで確かな成果につながります。
社会人の方など忙しい方には、通勤時間に聴く音楽やラジオ、休憩時間にみるドラマなどを英語のものにまず変えてみることがおすすめ
英語は楽しんだもの勝ち。
そして話しに行ったもん勝ちです!
英語が話せると、海外旅行も安心して楽しめるだけでなく、友達や恋人などの人間関係も日本という国を超えて築ける可能性が待っています。
せっかくの一度きりの人生、英語を通してたくさんの世界と出会いましょう!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

