はじめにお伝えしたいこと:
「やめたからといって、すべてがすぐに解決するわけではない。」――これが私自身の経験からお伝えしたい現実です。
退職後も葛藤や不安を抱える時期がありましたが、少しずつ自分らしい生き方を見つけ、現在はピラティスインストラクターとして働いています。
この記事では、私の体験をもとに「退職を迷う人が考えるべきこと」や「退職後の行動」をお伝えします。
これはあくまで私の経験ですので、最終的な判断はあなた自身で慎重に行い、必要であれば信頼できる人や専門家に相談してくださいね。

今の環境が心身ともに辛いけど、入社してすぐ辞めるのは甘えなのかな?
辞めた後の将来が不安で、どうしたらいいのか分からない…。
この記事では、新卒で入社した会社を5ヶ月で退職した私の実体験をもとに、同じような悩みを抱える方に向けてお届けします。
この記事を読めば、新卒で入社した会社を早期退職するか迷っている方が、退職を決断する際の指針を見つけられるようになります。
また、早期退職後の行動や得られるメリットについても具体的に理解できるでしょう。
「今の環境がつらいけど、本当に辞めてもいいのか?」
「退職後の未来が不安で仕方がない…」
「早期退職した人はどうやって再スタートを切ったの?」
こうした悩みを抱えるあなたに向けて、この記事では以下の内容を解説します。
どうぞ気楽に目を通してみてくださいね!
1| 新卒で早期退職を決断した理由3つ


「新卒入社から半年未満で退職するなんて、どこに行っても通用しないと言われるかもしれない。」
そう思いながらも、私は退職を決断しました。
その理由は、私が勤めていた会社がいわゆるブラック企業だったからです。
ノルマのために休日や退勤後も働き、叱責や暴言が飛んできて、体調が悪いと相談すれば「自己管理不足」と怒られる環境。
このまま続けるべきか、それとも自分を守るために辞めるべきか、悩みに悩んだ末の決断でした。
この章では、なぜ退職を決めたのか、その具体的な理由をお話しします。
1-1| 心身の限界
退職を決めたきっかけは、心が疲弊し自分をコントロールできなくなってしまったからです。
何もしていないのに、家にいると涙があふれるようになりました。
疲れ切って帰宅しても、家事をする気力すら残らず、1日2食はコンビニ飯の日々。
部屋は散らかったまま、休日は勉強と体力の回復だけで一日が終わってしまいました。
こんな状態では自分を保つのが精一杯で、働き続けるのは無理だと感じました。
1-2| 罵声や叱責が続いた
職場環境が成長の場ではなく、心をすり減らす場だと感じました。
ミスをしていなくても暴言や叱責を受けることが続き、正当に評価されていないと感じるようになりました。
「この職場にとどまることで、得られるものよりも失うものの方が多い」と感じたのです。
同期たちは入社から一二ヶ月でどんどん辞め転職していきました。
きっと彼らは、職場のおかしさに気づき、早くシフトチェンジしていたのだと思います。
しかし私は、「大変な思いをするのが偉い」「我慢するのが偉い」という考えに縛られ、限界寸前まで環境にとどまる選択をしてしまいました。
そこで心の健康を崩してしまうなら、ブラックな環境にエネルギーを使わず、切り替えることも大切だと今では感じています。
1-3| 価値観が崩れる恐怖
自分の大切にしていた価値観が、この環境で崩れるのを恐れたからです。
自分が嫌だったことをいつか他人にしてしまうのではないか、という不安を強く感じました。
先輩の後輩に対する高圧的な姿を見て、「自分もこのままここにいたら、同じことをしてしまうんじゃないか」と思いました。
私がこれまで大切にしてきた「人を尊重する」という価値観と真逆の行動。
そう気づいたとき、「これ以上ここにいるべきではない」と確信しました。
2| やめた後どうなった?


退職後、最初に感じたのは「もう無理しなくていい」という解放感でした。
しかし、その一方で「これから自分はどうするんだろう」という漠然とした不安も…。
以下では、退職後のリアルな体験と心の変化をお伝えします。
2-1| まずは休息
その後、大学時代にコロナ禍で叶わなかった留学への後悔が心に残っていたこともあり、留学用に貯めていた貯金を使って大好きな海外を訪れることを決意。
1年半にわたる海外での生活を通じて、新しい環境に身を置き、自分をリセットする時間を持つことができました。
この経験を経て、「自分を癒す時間を持つことの大切さ」を改めて感じました。



遠くに行くことだけが解決策ではありませんが、環境を変えることで心が軽くなることは確かです。
辞めたあと、すぐに幸せになれたわけではありません。
私は婚約者と同棲していたため、ある程度の精神的な支えがありましたが、一人暮らしや実家暮らしの選択肢がない場合はさらに大変さを感じることもあると思います。
実際、辞めたあとも葛藤やコンプレックスが根深く、精神科に相談に行ったこともありました。
ただ、この経験を通して『どうすれば自分らしい人生を送れるのか』を真剣に考えるきっかけになったのも事実です。
2-2| 英語と食を通じて社会復帰
1年半にわたる海外滞在を通じて、改めて「英語が好きだ」という気持ちを実感しました。
新卒時代は不健康な食生活に悩んでいましたが、実はもともとヘルシーな食事が大好き。
大学時代から食を通じたウェルネスに強い関心を持っていました。
海外での生活を通じて、改めて自分が本当に好きなライフスタイルを再確認し帰国後に転職。
最初は「働くことがまた辛くなるかもしれない」と不安でしたが、優しい同僚や学びの多い日々のおかげで、働く楽しさややりがいを実感できるようになりました。



特に、お客様との会話を通じて「自分も誰かの役に立てる」と思えたことが、自信を取り戻す大きなきっかけになりました。
2-3| 資格を取得して理想の働き方へ
大学時代から「やりたい」と思っていたことに再挑戦し、自分のスキルをさらに深めたいと考えたからです。
働きながら資格取得のための勉強も進め、無事に目標を達成しました。
そして、その資格を活かした働き方にシフトし、現在ではピラティスインストラクターとして活動しています。
今の環境では、自分軸で働きながらも様々な考えに触れ柔軟に価値観を受け入れながら、やりがいを持って働けています。
3| 早期退職した私が思うメリット


「早期退職なんて後悔しないの?」と思われるかもしれません。
私自身も退職を決める際には不安でいっぱいでした。
しかし、実際に退職してみると、メリットにも気づけました。
ここでは、私が早期退職を通じて感じた3つのメリットをお話しします。
3-1| 時間を無駄にしなくて済んだ
早期退職を決断したことで、心が深く傷つく前に回復のための時間を確保することができました。
早めに退職したからこそ、回復に1年半を要したものの、それ以上長く続けていたら社会復帰にさらに時間がかかっていたかもしれないからです。
もしあの環境にもっと長く留まっていたら、一生深い傷を負い、社会復帰にもっと多くの時間を割くことになっていたかもしれません。トラウマも深刻だったことでしょう。
早めに退職したことで、「回復」から「次のステップ」へと移行するための時間を確保できました。
この判断が、私の未来に大きな影響を与えたと感じています。
3-2| 適切な環境で能力を発揮できる
早めに退職を決断したことで、自分に合う環境で能力を活かし、成長できるチャンスを得られました。
合わない環境に留まっていては、自分の可能性を活かせる場所に出会う機会が遅れてしまうからです。
新しい職場では、英語を使いながら、健康や食に携わる仕事に挑戦しました。その中で、職場の人々のサポートを受けながら、自分のスキルを活かせる環境に移ることができました。
また、「これが自分の求めていた働き方だ」と感じられる環境で働けたことが、日々の充実感ややりがいに繋がりました。このような経験を通じて、自分に合った環境で働くことの大切さを実感しました。
3-3| 自分を大切にできるようになった
早期退職を通じて、自分の心と体を守る選択肢があることに気づきました。
無理を続けるのではなく、自分の健康や価値観を守ることを最優先に考えられるようになったからです。
退職当初は超完璧主義で「甘え」と見られることを恐れていましたが、過剰に無理を続けることは自分を傷つけるだけだと気づきました。
この経験を通じて、環境を変えることの重要性や、「自分を大切にする」という考え方が自然と身につきました。
その結果、今では心身の健康第一で働くことができています。
4| 早期退職を決断する基準


早期退職は大きな決断であり、不安や迷いが伴うものです。
しかし、自分を守るために必要な選択肢である場合もあります。
この章では、「退職を考えてもいい3つのサイン」と、「退職前に確認しておきたいこと」をお伝えします。
この記事を読んでいるあなたが、自分にとって最善の選択を見つける参考になれば幸いです。
4-1| 退職を考えてもいい3つのサイン
サイン① 心身の健康が限界
仕事が原因で体調不良やストレスが続いていませんか?
「何をしていても涙が止まらない」「ベッドから出られない」「食欲がない」といった症状が現れたら、心と体が限界を迎えているサイン。
過剰に無理をすると、精神的な病など回復にさらに時間がかかる可能性があります。
サイン② 価値観と合わない環境
自分の考え方や大切にしている価値観を否定されたり、倫理的に納得できない環境にいませんか?
社会人として異なる価値観に触れることは成長の一環ですが、その価値観の違いが自分を否定するものだったり、倫理的に受け入れられない状況だったりする場合は注意が必要です。
特に、「このままでは成長よりも心や体に傷が大きく残ってしまう」と感じるなら、それは退職を考える指標になるかもしれません。
ハラスメントや尊厳を損なうような環境であれば、無理をせず自分を守る行動を視野に入れてみてください。
サイン③ 努力しても成長を感じられない
どれだけ頑張っても評価されない、報われないと感じていませんか?
成長を実感できない環境は、自分の可能性を広げるための時間が失われがちです。
また、成長を感じられない理由が、職場環境や人間関係の問題なのか、それとも自分の取り組み方に改善の余地があるのかを見極めることも重要。
もし、環境に問題があり、努力が報われる見込みがないと感じる場合は、自分のスキルやキャリアを正当に評価してくれる環境を探すことを検討してみてください。
4-2| 退職前に確認しておきたいこと
退職を決断する前に、以下のポイントを確認しておくと、より安心して次のステップに進めます。
- 退職後の生活や目標を明確にする
- 「何がしたいか」「どのような環境で働きたいか」を考え、具体的な目標を設定しましょう。
これが退職後の行動を支える原動力になります。
- 「何がしたいか」「どのような環境で働きたいか」を考え、具体的な目標を設定しましょう。
- サポートを把握する
- 失業保険、転職支援サービス、家族や友人のサポートなど、自分が利用できる支援を確認しておきましょう。「相談できる場所」があるだけでも、不安が軽減されます。
- 経済的な準備を整える
- 貯金がどれくらいあるか、退職後どのくらいの期間生活できるかを計算しておきましょう。
経済的な余裕があると、焦らず次の行動を選べます。
- 貯金がどれくらいあるか、退職後どのくらいの期間生活できるかを計算しておきましょう。
- 信頼できる人に相談する
- 退職について家族や友人、専門家などに相談することで、客観的な意見をもらえます。
自分一人で抱え込まず、心の支えを作ることが大切です。
- 退職について家族や友人、専門家などに相談することで、客観的な意見をもらえます。
5| さいごに: 結論とメッセージ


5-1| 結論:早期退職は人生を切り開く選択肢の一つ
早期退職をするという決断は、多くの不安や葛藤を伴うものです。
しかし、それは「逃げ」ではなく、「未来を切り開くための選択肢」の1つ。
私自身もあの時退職を決断したことで、心と体を癒す時間を持ち、自分のやりたいことを見つけることができました。そして、今では理想の働き方を実現し、充実した日々を送っています。
5-2| メッセージ
もし、今の環境で限界を感じているのなら、自分を守るために一歩踏み出すことを恐れないでください。
「辞める」ことは必ずしも失敗ではなく、次のステージへ進むための大切な選択になることもあります。
もちろん、退職後の道のりが平坦でないこともあります。私も不安や葛藤を抱えながらのスタートでした。
それでも、自分を大切にし、未来に向かって行動すれば、きっと「これで良かった」と思える日が来ます。
まずは、自分に問いかけてみてください。
「この環境にいることは、自分にとって本当にプラスになるのだろうか?」 その答えをじっくり考え、必要であれば環境を変える勇気を持ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。